アート ジャーナルは、自分のアイデア、思考、感情、記憶、感覚を、好きなアート技法を使って、創造的に表現できるビジュアル ダイアリー(視覚的日記)です。 

自分の好きな画材を使い、好きな方法で創作することができます。この画材を使うからこの技法を使わなくてはいけないということは一切ありません。正解・不正解もなく、完成・不完成もなく、自由に気ままに、誰でもアートできるのが『アートジャーナル』の素敵な特徴です。

また、アートジャーナルは、ジャーナルを仕上げることだけが目標ではありません。横道にそれることは大歓迎!!!失敗だらけでも大丈夫!

興味の向くままに、アート画材の実験をしたり、ジャーナルに文章を書き入れてみたり、その上からペイントしたり。退屈な授業中にこっそりやっていた、落書きをただただ描いてみたり。
かと思えば、ペイントした上に写真や、失敗したペイントした紙を切ったり破ったりしてコラージュしたり。

とにかく、自分の好きな方法で作ることができる無限の可能性を秘めたアートジャーナル。
あなたが自由にアートするために必要なツールです。

“Art Journal|アートジャーナル” とは…。

アートジャーナルとは、オトナの絵日記のようなもので、ジャーナル(記録すること)をアート的に表現したもの。アイディアや考えや思いなどを言葉だけでなく、イロやカタチなどでも表現して記録していきます。

アートジャーナルには、『ビジュアル(視覚的要素)』と、『ジャーナル(記録するためのコトバや文章)』で構成されている。
自己表現するためのアートツールの一つとして、アートジャーナルを使います。

※”Art Journal(アートジャーナル)” と言う場合と、”Visual Journal(ビジュアルジャーナル)” という場合があるが、内容は同じである。
以下こちらのサイトでは、”Art Journal|アートジャーナル”と称する。

Art Journal 【Optical Illusion】PAGE 000 Back

 

“Art Journalの作り方。

アートジャーナルは、作りたいと思えば、誰でも簡単に作ることができます。
ただ、作る人によってゴール(用途・目的・意図)が違うということ。そして、このゴールどうしていくのかが、とても大切になってきます。

また、アートジャーナルは、自分の内と対峙するアートだと、ワタシは考えているので、自分が心地良ければ、これといった決まり事や、ルールはありません。基本的には、自由にアートジャーナルを作ることができます。

例えば、毎日のダイアリーのように使うこともできるし、人生のライフログのようにも使えるし、びっくりするような出来事が起こったときだけ作るアートジャーナルでもかまいません。

使う画材ですが、先ほどお伝えした通りに、何を使っても構いません。どんな使い方をしても大丈夫です。

また、テーマも、決めても、決めなくてはいいのです。
でも、キーワード程度はあった方が、いいかもしれないですね。自分の中だけのキーワードでいいので、「なんとなくこんな感じ?」的に、心に描いていると、作るための方向性が決まるので、作業に取りかかりやすいです。

ちょっとした、テーマやコンセプト、キーワードがあると、そのことに向かって “創るという意識” が向いていくので、無駄なことを考えずに済みます。作ることに集中しやすくなります。

例えば、「赤いものを作りたい!」と思えば、赤いものを探せばいいし。「旅行の記憶の断片」というジャーナルを作りたいなら、
その旅行の時に見に行った覧会やイベントレシート、乗った交通チケット、旅行の時に拾った貝殻などを使って、コラージュをするのも、一種のアートジャーナルです。
または、その時にとても気になるイロ(colour)を使って、ペインティング(Painting)したり。

どのようにして、自分の深い内側にあるイメージをコトバにして表現するのか。
自分が何を大切にしていきたいのか、どのように大切にしていくのか、そしてどう感じるのかにフォーカスしていきましょう。

Page09-10|赤い色たちで塗ったジャーナルページ

 

 

バス チケットやレシートを使ってつくったジャーナル

 

見ていて気になるカタチをドローイング(描く| Drawing)したり、またはドゥードゥーリング(イタズラ描き| Doodling)したりして、
その時に浮かぶキーワードとなるコトバやカタチを使って、アートワークを自由に創り上げていくのも、アートジャーナルの一種だと思います。

ドローイングだけのジャーナルページ

 

頭で考えて、Art Journalをくみたてるのではなく、塗ったり、貼ったり、いたずら描きしたりと、このようなアート技法を感覚的に組み合わせていくことで、予期していない テクスチャー(Texture| 表面に質感をもたせる) となり、深みのあるレイヤー(Layer| 層)が生まれたりします。

ページ構成する上で、ストーリーやテーマを持たせると、さらに深いアートジャーナルになっていきますが、テーマやストーリーなどは、Art Journalを創ることに慣れてからでも遅くないので、最初のうちはキーワードを考えながら、ジャーナル(記録するためのコトバ)とビジュアル(視覚的要素)を、自分の中の感覚で繋げることに慣れていきます。 

もちろん、先にビジュアルだけを作っておいて、後から、ぱっと閃いたコトバを書き入れてもよいし、ラフスケッチをしたり、アイディアを書き(描き)留めるネタ帳やポートフォリオ的な使い方をしてもOKです。

でも、ただのメモ帳ではなく、せっかくの自分でしか作れないアアートジャーナルなので、
そこは少々こだわって、材料は、いつもよりは少しだけでもアーティスティックにしましょう。

Art Journal は、読み手を意識する日必要はなし。

Art Journa は、ジャーナル(記録する)ではありますが、物語や小説のように読み手に読んでもらうことを目的とはしていないので、読みやすさや可読性はまったく問われないし、書くコトバは自分さえがわかればいいので、暗号のように自分だけがわかるようにすることも出来ます。わからないからこそ、見る側にしてみたら「何が書かれているのであろう?」と興味をそそられるかもしれない。

そして、その日に完成させる必要もまったくありません。
感覚的に手を動かしたくなったら、いつでも始められるし、反対に動きが止まったらいつでも終えることができる。 
すべて、自分の感覚で作ることができます。

 

Art Journal は、どんなカタチをしているの?

形態としては、ジャーナル(日記・日誌・議事録 etc)なので、本やノートのような形態となっていると、後に見返す時に見やすいでしょう。

しかし、これが絶対的ではなく、1枚ずつページを作り上げるような形態のジャーナルでもよいですし、数枚溜まったら箱に入れておくとか、クリップで留めるだけでもシンプルなジャーナルもありえます!

作り手・作家・アーティストが、「これが私の”Art Journal|アートジャーナル”」とすれば、どんな形態であろうと”Art Journal|アートジャーナル”となります。

お洒落な “Art Journal|アートジャーナル” を創って、自分の思考をアーティスティックに表現することにトライしてみましょう。

 

 Art Journal の楽しみ方

Art Journalの楽しみ方は、後々に見て、その時の感覚を思い出すこと。と、思い出せてもらえること。

かなり後に、見返して観た時に、そのページに描いてあるものがどうこうというよりも、そのページの背景のさらに奥にある記憶や感覚などが蘇ったり、そのページを作った時と、時間が経って改めて観た今との感情の違いに気がついたりします。

イロやカタチや、思い出のモノなどで作ったArt Journal は、自分の新しい「感覚」に気がつくことができるかもしれません。

*上記の定義は、アートジャーナル・アーティストのAcKeyによるアートジャーナルの解釈であり、これがすべてではありません。
100人のアートジャーナル・アーティストがいれば、100通りのArt Journalが存在するのだと思います。

 

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【Solo Exhibition 2011】

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